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終わらないポストモダン、汎-情報主義のパラダイム
[textes/思考] 2011/12/12
一口にポストモダンと言っても、論者のパースペクティヴによってさまざまな相を指して言われている。 音楽言論の季刊雑誌「アルテス VOL.01」に載っている、岡田暁生・三輪眞弘・吉岡洋各氏の鼎談の冒頭のほうで、岡田氏が、3月11日の大震災後数日経ってテレビで「愚にもつかないバラエティ番組」なども再開したのを見て「絶望」したと語っている。 この鼎談の流れでは、ポストモダン的な文化態様が、3.11大...
タンゴ、聖なる通俗性
[textes/notes/音楽] 2011/11/30
タンゴを書いている。 10年くらい前だったか、確かヨーヨー・マのCDをきっかけにアストル・ピアソラが大ブームになり、私のネット上の知人も幾人かは熱狂していたようだったが、自分自身は「いいな」とは思っても、さほど熱中させられはしなかった。 だからピアソラもタンゴも、現在でも私の関心の中心近くにはいない。しかし先日ふと、ネット上でタンゴ風の音楽を聴いたとき、その「大衆性」の雰囲気に憧憬の念をかき...
弦楽四重奏曲、完成
[textes/notes/音楽] 2011/10/29
数ヶ月かけて初めての弦楽四重奏曲全4楽章がやっと完成した。 自分はピアノ以外の楽器はピンと来ないし、DTMのみで音楽作るなら、実際の楽器をイミテートしても結局リアルさに届かないんだから、それなら最初からエレクトロニカみたいな電子音で構成した方がマシだ。 しかし「弦楽四重奏」という西洋近代音楽伝統の、完成度の高いフォーマットには興味があった。4声の対位法として、ピアノよりはるかに自在・複雑...
「現代的」であること
[textes/notes/音楽] 2011/10/2
才能も技術も学もないくせに、下手の横好きで20年もの間「作曲」をやってきて、数をこなしていくうち自然なかたちで、それなりの「和声感覚」が成長してきたと思う。 もともと音感もなく、アカデミックな修練を積んでいないため徐々にではあるが、いつのまにか独自の「響き」を勘で探り当てられるようになり、この音はダメだとか、こんな音がほしいとか、まさに直感的な作業を繰り返してきたその積み重ねが、自分でも意図的...
集団への融合と無名性
[textes/notes/雑記] 2011/9/14
生後まもない乳児は、自己と外界とが分離しているという認識を持たず、自分という「個」が、世界に住む他者たちと同様に並列して存在している、といった世界観を取得するまでには時間がかかる。ラカンであれば、鏡の中の「自分の像」を認識し自己の身体を獲得する「鏡像段階」が必要だと言うことだろう。 言語習得のレベルで言えば、まず保護者から呼びかけられる「自己の名」を学ばねばならないが、子どもたちを見ていればわ...
弦楽四重奏を追って
[textes/notes/雑記] 2011/8/28
よくクラシック音楽の中でも、弦楽四重奏曲を聴くのを愛好する人は「通」と言われる。本当かどうかは知らないが、私個人の感覚では、とりわけ19世紀以降のオーケストラ曲については、あまり好きとは言えず、音色の豊穣さを縦横に駆使した「面的」な管弦楽曲よりも、「線的」な明快さをもつ室内楽曲の方がずっと好きだ。これはたぶん、J. S. バッハを若い頃愛好したために、常に「線的」なものを求めるという傾向が染みつ...
残された時間
[textes/notes/雑記] 2011/7/15
十代の頃はレイモン・ラディゲに憧れていて、自分も20歳くらいで死ぬんじゃないかなと思っていた。 二十代になると、モーツァルトやシューベルトのように、せいぜい35歳くらいで死ぬだろうと予想した。 ところが、いつのまにかずるずると40歳を越えてしまった。たいしたこともない人生なのに、だらだらと過ごしてきている。 自分の父は六十代で、姉は三十代で、ともに癌で死んだので、自分もやはり癌で死ぬにちが...
「THING」配信開始
[textes/notes/音楽] 2011/6/8
東日本大震災のチャリティ企画「#charity_song」に参加した私のボカロ曲「THING」がiTunes Store、Amazonで配信が開始された。有料配信だが、売り上げのアーティスト収益部分は、被災地に全額寄付される仕組み。 収録されている「charity songs 511」アルバム単位で1,200円、1曲購入で150円。私個人の曲としては、目標ダウンロード3名。被災地支援のためと思...
「Genesis of Time」公開
[textes/notes/音楽] 2011/5/14
ヴァイオリン、ピアノにエレクトロニクスを組み合わせたクラシカル・スタイルの曲「時の生成 Genesis of Time」を本日公開。 曲としては4月下旬に完成していたが、なんとこの曲の独奏パートをエクアドル在住のヴァイオリニスト、前田ただしさんが演奏し、録音してくださるという、願ってもないお話をいただき、私の貧弱なソフト音源と差し替える形で、ミックスし直した。 さすが生身の人間がつむぎだすパ...
Progress Eve完成
[textes/notes/音楽] 2011/4/2
前作「CPU」は1月22日に完成。その後、動画作ったり頼まれた絵を描いたりして、新しい曲に取りかかったのは3月はじめ頃。しかし歯肉炎の強烈な痛みに悩んでいたら今度は3月11日、東日本大震災。原発事故のニュースに翻弄され、無為の内に時間はどんどん過ぎた。 やたら時間がかかり、ようやくできた本作「Progress Eve」は、一応「プログレッシブ・ハウス Progressive House」のつもり...
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