コミュニケーション

最も肝心な点は、コミュニケーションの効用でもすばらしさでもなく、それが不可能だという現実だ。
つまり本当の主題は「ディスコミュニケーション」なのだ。

relations

clef 鍵語 インターネット

clef 鍵語 他者

entry コミュニケーション、他者、理解

共同体の内部において、共同体の言語(ラング)を用い、コミュニケーションをはかること、これはとても簡単だ。だがそれは、本当の「コミュニケーション」なのだろうか。


だいたい、「コミュニケーション」とは何のことだろう。
他者を他者自体のままに受け取り、自己を愛するようにではなく他者を愛するとい ...(全部読む)

 written by nt, 2002/3/1

[textes/思考]

entry Twitterの現象学とメランコリー

 ここ数ヶ月木村敏氏の著作を読みふけり、そのユニークな哲学的(ハイデッガー由来の現象学的)精神病理学に心惹かれている。
 木村氏によると、「自己(主体)」は、生物学的個体そのものの「うちに」あるのではなく、個体と他者との「あいだ」に生まれ来る。自己/主体は差異に基づいてしか実存しえないので、自同性 ...(全部読む)

 written by nt, 2010/2/10

[textes/思考]

entry 融和しない世界のための音楽・試論


融和しない世界のために書かなければいけない。
同一性ではなく差異を求めること。
差異を解消するために共同の幻想をひっぱりだすのではなく、あらゆる差異を受容しうるほどの強靭な精神をきたえあげること。


(融和しない世界、と書くが、これは絶望ではない。たしかに紛争は絶えないが、紛争の原因 ...(全部読む)

 written by nt, 2004/4/4

[textes/notes]

entry コミュニティへ

 3年前の「メランコリー」状況の際、その前後にちょうど私はmixiや、音楽系を含めた各種SNSに加入し、ネット・コミュニティ・サービスの上で戯れていた。
 その後、mixiが例の「著作権」騒動を引き起こし、それを口実にして、私はいったん「コミュニティ」から離れることにした。
 ところが最近、そう ...(全部読む)

 written by nt, 2010/1/26

[textes/notes]

entry マヌエル・プイグ

思うにプイグは、ディスコミュニケーションの小説家だ。

Puig, Manuel (1932-1990)

通俗的な要素を多く取り込みながら、コミュニケーションが成立しない時代を描き出す、今日的な小説家。
とてもおもしろい、第1級の現代小説である。

ブエノスアイレス事件 (1973)
ページがばらばらになって宙に浮かんでいる。それぞれのページは新聞記事やら、履歴書やら、架空のインタビューやら、お ...(全部読む)

 written by nt, 2003/9/6

[textes/批評]

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