item DracoをイタリアのColomboさんに弾いていただいた

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written 2012/7/13

 昨年末から年をまたいで書いた曲、ヴァイオリン独奏のための「Draco」だが、IMSLPという海外の無料楽譜サイトに譜面をアップしていたところ、たまたまイタリアのヴァイオリニスト、Daniele Colomboさんが見つけ、気に入ってくださったらしい。
 どうやらColomboさんはナポリのアンサンブルEnsemble Dissonanzenに所属してらっしゃるようだが、このアンサンブルはCDも数枚リリースしており、iTunes Storeでも販売されている。Colomboさんのヴァイオリン演奏は、ヘンツェのソナチネをYouTubeで聴くことが可能だ。
 ということで、どうやら凄い方かもしれない・・・。
 現代音楽も熟知したプロフェッショナルな演奏家に拙作なんぞ恥ずかしくて出せないような気もするが、Columboさんは私の「Draco」を早速練習しており、レコーディングする予定だというメールを下さった。恐縮しまくっていたらレコーディングが完成し、オーディオファイルをいただいた。
 素晴らしくテクニカルで、クールな演奏である。
 彼はもしかしたら、「Draco」の私のコンピュータ演奏を聴かなかったかもしれない。私の楽譜から、自由にテンポルバートし、自在に流れるような音楽を生成してくださった。その音楽は私には意外性に満ちたもので、多くの驚きがあった。
 見事に闊達な演奏、Colomboさんの許可をいただいて公開できることになったので、是非聴いてみてください。

 この曲は、現在自分ではあまり評価していないが、どこかに魅力があってわざわざ弾いてくださったのだろう。非才な一介のアマチュアとしては身に余る光栄であった。
 もともと、この曲は「時の生成」「Seiren」をコンサートで演奏してくださった前田ただしさんに由来して書いたものだが、立て続けにプロの素晴らしいヴァイオリニストさんが私の音楽に接近してくださったこの運命は、いかにも幸運としか言いようがない。

 もっともっといい音楽を書いて、胸をはって演奏してもらえるような曲ができたらいいなあ、と思う。今月下旬あたりから、そろそろまた作曲を再開してみるか・・・。

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