item フェルディナント・ド・ソシュール

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written 2003/9/6 [ updated 2006/6/1 ]

Saussure, Ferdinand de (1857-1913)

私のサイトの名前について触れておこう。
思想辞典とかで「シーニュ」について調べると、ソシュールの名が出てくる。 シニフィエ・シニフィアンとかいう、一般の人にはちょっとわかりにくい言葉で説明されている。
すなわち、シーニュをひとつの言語記号としたとき、そこにはシニフィエの面と、シニフィアンの面とが、表裏の関係で存在する。
シニフィエとは「意味されるもの」で、コトバが表示するものを言う。たとえば「リンゴ」というコトバから私たちがただちにイメージする、あの赤い果実の概念。
シニフィアンは「意味するもの」であり、音声記号としての「RINGO」を指す。
リンゴをRINGOというコトバで表示するということには元来必然性はない。シニフィエとシニフィアンとの間の関係は「恣意的」である。そればかりか、シーニュと指し示されるべき事物との関係も、恣意的なのである。だがその恣意性は社会によって規定される。
こう説明するとソシュールの指摘は「なんだ、つまらない、そんなことか」と思えてしまうものだが、シーニュを含めラングとかパロールとか共時態・通時態とか、ソシュールの理論は20世紀の思想界全体に絶大な影響を及ぼしたのだ。
画期的なのは、言語というものが自然を模写するものではなく、 むしろ社会によって恣意的に形成されているにすぎない、という視点だ。
ソシュールの思考法は構造主義の到来をもたらし、また、みずから「記号学」というあらたな分野を提唱した。

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